こんにちは! にゃぶろぐです。
京都に在住して20年以上になります。
年を重ねると、神社やお寺を魅力的に感じるようになってきました。
本ブログでは訪れた「寺院・神社」を、京都を中心に記録しています。
今回は、京都は長岡京市にある 大慈山 乙訓寺(だいじさん おとくにでら)へ行ってきました!
わずか10年で都を長岡京から平安京へと遷都させた?早良親王のたたりにも関係しているお寺。
大慈山 乙訓寺
基本情報
住所:〒617-0814 京都府長岡京市今里3−14−7
電話:075-951-5759
拝観時間:8:00~17:00
拝観料:500円 ※牡丹が見れる時期のみ
駐車場:有り※牡丹が見れる時期のみ有料
推古天皇の勅願を受けた聖徳太子が開いたと言われている歴史のあるお寺。
京都の中でも最も古い部類に入るお寺らしいです。
弘法大師(空海)や、伝教大師(最澄)にもゆかりがあるそうで、有名な方々に活用されていたお寺なんですね。
また、春には2000株ほどの牡丹が咲き誇り、観光客で賑わいを見せます。
この乙訓寺で忘れてはならないエピソードが一つ。
延暦三年(784年)、桓武天皇が乙訓(長岡京)に遷都したのですが、たった10年ほどで平安京へ遷都してしまいます。
このわずか10年で長岡京が終わってしまった要因が、早良親王(天皇の実弟)のたたりだと言われています。
早良親王は藤原種継の暗殺事件に関わったことを疑われ、この乙訓寺に幽閉されました。早良親王は潔白を訴え続けますが、流罪となり、後にその命を落としてしまいます。
その後、桓武天皇の周りには多くの不幸が訪れます。
天皇はたたりを恐れ、平安京への遷都に至ったのだそう。
このエピソードを聞くと、長岡京って呪われた都みたいな感じを受けますが、今となっては、田舎感もありつつ、中心街への交通アクセスも良い、住みよい街になっていますね。
アクセス
電車・バス利用の場合
阪急京都線 長岡天神駅から徒歩22分
JR長岡京駅から徒歩30分
阪急バス 薬師堂から徒歩5分
車利用の場合
無料駐車場あり。ただし、牡丹が咲いている時期は有料になるそうです。
↓のような感じ。砂利の駐車場で、結構広いです。
乙訓寺の見どころ
表門(赤門)
別名赤門と言われている表門。
「弘法大師ゆかりの寺」と書かれた石塔が建っており、弘法大使様とのゆかりをアピールされています。
この表門をくぐると、境内の参道へ入っていけます。
参道
訪れた時は、冬だったこともあり、特に何もないのですが、春になれば、牡丹が咲き、美しい景観になるのだそう。
地蔵堂
大きなわらじが印象的な地蔵堂。
健康祈願のわらじ絵馬なるものが販売されているので、きっとこのわらじは健康のご利益があるに違いない。
由緒などはよくわかりません。
勉強不足ですみません。。
鎮守八幡社
八幡大神が祀られる社。
八幡大神は、全国に4万社あるとされる八幡神社で祀られるお馴染みの神様なのだそう。
本堂
御本尊の合体大師像が安置されている本堂。
本堂は、宮殿(くうでん)とも呼ばれているみたいですね。
元禄8年(1695年)に建てられたもので、当時は大師堂と呼ばれていたそうです。
歴史のある立派な本堂でした。
鐘楼
江戸中期にできたと思われる鐘楼。
牧野成貞という方が寄進したのだそう。
実際に鐘を突くことはできませでした。
小さめの鐘ですが、とても美しい鐘楼です。
毘沙門堂
境内に明記が見当たらなかったのですが、コチラが毘沙門堂です。
国の重要文化財にも指定されている毘沙門天像が安置されているのだそう。
しっかり、堂内も撮影禁止です。
もうちょっと重要文化財をアピールしてもいいような。。
隣には、お守りなどを授かることができる授与所があります。
モチノキ
正式には、クロガネモチ(モチノキ科)という種類の木。
樹齢は400~500年とされており、京都では屈指の大きさを誇る銘木です。
幹がとても太く、複雑に絡まっていて、歴史と迫力を感じさせます。
上に高く、というよりも横に太く育つ木というのも珍しいなと思いました。
まとめ
住宅街に潜む立派なお寺
乙訓寺についてでした。
いかがでしたでしょうか?
この乙訓寺は、住宅街の中にあるお寺でありながら、境内も広めでとても立派なお寺でした。
短命だった長岡京のお話など、いろいろなエピソードがあるのも面白いお寺だと思いましたね。
長岡京近辺は、西山三山(善峯寺、柳谷観音、光明寺)が有名なお寺ですが、コチラにも寄ってみてはいかがでしょうか?
私も、春の牡丹の時期にも訪れてこのブログを更新したいと思います。
以上、参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!
にほんブログ村